ヘアカラーの注意点!
ヘアカラーをするとき加温はNG!
◆ヘアカラー剤は基本的に加温してはいけません。
なぜかというと温度により化学変化が早く進んでしまいます。
ヘアカラー剤においては、酸化が早まるということは、毛髪の毛内側まで浸透している前に酸化が始まってしまい、毛髪の毛のごく浅いゾーンでしか発色しません。 見た目は変わりませんけど、色落ちが早くなりますので、常温で染めるのが基本です。
ただし、ブリーチでのウィービングなどの場合、抜けがイマイチのときは加温している場合があります 其れは、ブリーチ剤は酸化重合をしない薬品(色味が入ってません)だからです。
◆ヘアサロンでカラーをしているときラップをしている理由
なぜラップをしているのかといえば、薬品が乾かないようにしているためです。
薬品が乾くと効かなくなりますからね。 永久染毛剤などでは白髪の毛が浮いてこないように抑制する働きもしている。 しかし酸化剤ですから、どこかで酸素に触れさせる必要があります。
だから放置タイムの後半はコームUP(荒目のコームで薬品を伸ばし、他の毛に薬品を馴染ませるとともに、根基本までちゃんと酸素を入れる働きがある)をして、ちゃんと酸素を含ませることで酸化が促進される訳です。
ヘアカラー剤の簡単な仕組みを説明
ヘアカラー剤ってのは従来凄く細かい粒子です。
それが毛髪の毛内側まできちっと浸透し、その後、酸素と触れることで酸化重合と言う反応を起こして発色し、毛髪の毛内側の栄養分と結びついてサイズがデカくなります
サイズがデカくなりますことでヘアカラー落ちを防ぎ、色持ちが良くなりますわけです。(通常ヘアカラーがおしゃれ染めと言われるゆえん)
ヘアカラー塗布後、前半ではまず毛髪の毛内側にヘアカラー剤をきちっと浸透させる必要があるために、ラップを巻いて薬品の乾燥を防ぐとともに、酸化を遅らせてる訳です(でないと入る前に酸化が始まる、実際は酸化は微々たるもんですから薬品の乾燥を防ぐ意味合いのほうが大きい)で、きちっと毛髪の毛内部まで浸透後、今度は逆にちゃんと酸化させるために酸素に触れさせる訳です。
染料は“混ぜた時点で発色が始まり”、施術を始めてから、“10分~20分”で急激にブリーチがすすみます。パワーの強い薬液ほど急激に反応がすすむため、慎重な施術が必要です。
1剤と2剤をミックスさせて30分も放置して、すでに発色している染料を使用しているケースがあるようですが、この段階ではすでに染料の粒子が大きくなっているため、毛髪の内部まで浸透しにくくなっていますから、こうした放置染料を使ってはいけません。
毛髪内部にまで染料が入ってこそカラーのもちが良くなるのですから、放置薬液を使用すれば、色が入らない、発色が弱い、褪色が早い、という結果になります。 つまり、染料の発色は混ぜた時から始まっているために、20分もすれば充分に発色しているのです。
ヘアカラーの施術タイムは、物にもよりますが、30分を目安に設定されていますから、長時間作用させてもそれ以上に髪が明るくなることは無く、染料の発色も終わっているためにダメージだけを与えることになりかねません。 染料を“ミックスしたら短時間で施術”すること、塗布開始と塗布終了の“時間差を少なくする”ことです。 ブリーチされる速度よりも、染料の発色の方が時間的に早いことを理解しておいてください。